医学情報サービス研究大会2021講演会
「研究者を欺くハゲタカビジネスの現況」
日時:2021年12月4日(土) 15:00~16:30
開催形式:オンライン(Zoom Webinar)
参加費:無料
参加方法:事前申込制
企画趣旨
医学,医療及び生命科学分野の学術雑誌は電子ジャーナルへほぼ移行したが,研究論文の出版と,その費用をめぐる長きにわたる問題が終息した訳ではない。研究者は,今なお大量に発表される学術論文にアプローチし,自身も研究論文の執筆とその発表先を求めている。このような状況で,オープンアクセス・ジャーナル(OAジャーナル)が現れ,執筆者が論文掲載費用を負担する出版形態(ゴールドOA)が生まれた。これは電子ジャーナルならではのスタイルであり,研究者の間ではゴールドOAが広く認知されるようになった。しかし残念なことに,ゴールドOAを悪用するかのような論文掲載料の搾取を目的とした雑誌が生まれた。その雑誌は俗にハゲタカジャーナルと呼ばれている。ハゲタカジャーナルは,雑誌に留まらず,発表業績をアシストするような学会を開いたり,投稿を呼び込むためか,既存学術雑誌のサイトを乗っ取ったりしている。このような一連の活動を,ここではハゲタカビジネスと呼ぶこととする。
ハゲタカジャーナルについては,研究者の間で周知されているように思われるが,医学図書館には,「ハゲタカジャーナルと思しき雑誌に投稿してしまったようでキャンセルできないか」という利用者からの相談が今でも届いている。そこでMIS2021では,ハゲタカビジネスに注目し,講演会を企画した。ハゲタカビジネスの現況に詳しい国立情報学研究所・松野渉氏,サイト乗っ取り被害に対応された札幌医科大学附属総合情報センター・松本ゆかり氏,三浦未央氏,武田理香子氏を講師としてお招きし,ご講演いただく。勢いが未だ衰えないハゲタカビジネスの現状を学ぶ機会としたい。
プログラム
演者略歴
松野渉
1989年生まれ。2013年度筑波大学大学院博士前期課程図書館情報メディア研究科修了。修士(図書館情報学)。2014年度から2020年度まで筑波大学附属図書館に勤務。2021年度より国立情報学研究所に職員として勤務。また2018年度から国士舘大学非常勤講師としても勤務。学生時代から大学図書館と学術情報流通に関する諸問題を主な関心領域として、研究や業務に従事している。
松本ゆかり
札幌市出身, 同志社大学文学部教育学専攻卒業, 図書館勤務歴6.5年(現所属勤務歴1.5年), 好きな動物は猫
三浦未央
函館市出身, 北海道武蔵女子短期大学卒業, 図書館勤務歴7年(現所属勤務歴1年), 好きな動物は馬
武田理香子
北海道美深町出身, 静修短期大学卒業, 図書館勤務歴38年(現所属勤務歴28年), 好きな動物はシマエナガ
参加方法
参加申込は終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。
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注意事項
- 申し込み期限は大会開始前です。【なるべく早めの事前申し込みをお願いします】
- お申し込みいただいた後に、受付を確認次第、メールでご案内いたします。
- 本セミナーは「Zoom」にて実施いたします。当日は、インターネット環境をご準備頂き、PC・スマートフォン・タブレットからご参加ください。
- 接続用URLはご登録者様専用のため、他の方との共有はできません。
- 同一メールアドレスで複数名のお申込みをいただいた場合、最初にお申込みをいただいた方のみに接続用URLをお送りします。
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個人情報の利用目的
参加者へのご案内
- 本セミナーは「Zoom」にて実施いたします。「Zoom」の準備や操作方法については以下のURLのマニュアル(株式会社サンメディア作成)を参考にしてください。
Zoomでのセミナー視聴方法
(注)
- MISでは、Zoomを使用したイベント開催の経験がないため、今回の講演会開催にあたり、Zoomでのセミナー等を実施している研究会,企業に相談に乗っていただきました。
- 参加者用のZoomのマニュアルについても、MISで準備することが難しく、今回は許可を得て、株式会社サンメディア作成のものを利用させていただきます。どうぞご了承ください。
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