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忘れられない結婚記念日・・・の出来事

 

「いつも祝日だー!!!」と選んだ11月23日の結婚式。勤労感謝の日。

のはずが、主人の仕事は祝日が休みではないことに結婚してから気が付いた、その当時は初々しい私でした。

やっと休日と重なり休みになった2年前の結婚記念日に、我が家では久々の家族旅行を計画したのです。

行き先は神戸。こんなことめったにないと、すこし贅沢なホテルを予約。この旅でのホテルマンとの出会いが、今も微笑ましい思い出となっているのでした。

ホテルマンに案内されるなんて、子ども達は初めての経験で少し緊張気味。

しかしそれ以上に緊張していたのは、そのホテルマンだったのです。

笑顔が素敵で、がっしりとした体型のホテルマン。実は研修中でした。

部屋へ案内され、利用方法の説明に入ったのですが・・・なかなかすらすらとは言えない・・・でも、はにかみながらも、笑顔で一生懸命説明してくれたホテルマン。そのホテルマンが去った後、みんなが顔を見合わせ微笑みました。

夜になり食事をしに、エレベーターを降りていくと、さっきのホテルマンが立っていました。子ども達も、そのホテルマンも、照れながら笑い合っていました。そして照れくさそうに、レストランへ案内してくれたのでした。

そのホテルには、たくさんの経験豊富なホテルマンが鮮やかな振る舞いで、お客様をエスコートしていました。さすがベテラン!っと眺めてしまったものです。

でも、私たちにはさっきのホテルマンが気にかかるのです。子ども達も「いたいた〜」

と、探して喜んでいました。

宿泊する私たちも初心者で、案内する側も初心者であったから、感じるものがあったのでしょうか。私たちには、あの新鮮で意欲的な姿勢が、今も気持ちよい記憶として残っています。彼もきっと、「いつかはベテラン!」ホテルマンを目指しているのだろうなって思えるような、元気あるホテルマンでした。ある意味、うらやましい姿でした。

数ヶ月後、子どもの学校で、将来なりたい職業についてアンケートがありました。「なんて書いたの?」と聞くと、照れくさそうに「ホテルマン・・・。」って答えたのです。いつも将来の夢は「漫画家〜!」「ゲームを作る人〜!!」と答えていた子でした。「ふ〜ん」と答えた私でありましたが、内心わかるような気がするなって思ったのでした。

経験が浅くとも、仕事に対する意欲というものはこちらに伝わってくるもので、また憧れであるベテラン&プロの方々の姿がどれほど素晴らしいものであるということがわかった、私にとって忘れられない結婚記念日の旅でした。またいつか、神戸へ旅するときには、同じホテルを予約したいと思います。そして数年後のあのホテルマンに会いたいのです。そうして私を、エスコートしてくれたら・・・どんなに素敵だろう・・・と、思うと顔がにやけてしまうのでした。

                                 ☆さとこ☆